2022年度量子ソフトウェア勉強会の
受講者を募集しています。
量子ソフトウェア勉強会は、量子ソフトウェアに関する知見を深めたい方々を対象に、2022年6月から2023年3月にかけて、講義・ハンズオンとグループワーク形式で開催しています。
勉強会前半では講義・ハンズオンを行い、量子計算・量子アルゴリズムの初歩から始め、量子機械学習や量子化学計算及び金融実務計算といった応用テーマについて取り扱いました。また、業界動向や知財分析に関する報告も行います。勉強会後半では最新の論文に記載されたアルゴリズムの実装や実機での検証、ソフトウェア開発といった各テーマに分かれてグループワークを実施しています。
受講者が勉強会カリキュラムを修了したころには、量子ソフトウェア分野の知識だけでなく、研究に着手したり各社の量子ソフトウェアビジネスを分析することができるような内容です。
2023年度も同様の取り組みを実施しますので、量子ソフトウェア分野の研究開発に注力されている皆様は勿論のこと、研究開発をご検討されている方や量子技術分野のビジネス動向にご関心のある方はぜひご参加ください。

受講対象者
量子技術、特に量子ソフトウェアにご関心をお持ちの方
(研究者だけでなく事業戦略、新規事業開発、産学連携、事業投資等をご担当されている方々も対象です。)
※期間の途中からの参加も可能(その場合、不参加の講義は動画などオンラインで補講)
※個人ではなく企業からの申し込みが必須
※学生の方は無料でご案内します(今年度の選考は終了しました)。

主催
大阪大学、豊田通商株式会社、株式会社QunaSys

協力
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
2022年度勉強会前半講義内容
# | 日程 | タイトル | 担当講師 |
---|---|---|---|
1 | 6/10(金) | 量子コンピュータの現状と展望(学術/業界/情報基盤) | 藤井啓祐・野口裕信、宇都宮聖子・針原佳貴(アマゾン ウェブ サービス ジャパン) |
2 | 6/24(金) | 量子計算の基礎 | 藤井啓祐 |
3 | 7/1(金) | 量子アルゴリズムの基礎 | 御手洗光祐 |
4 | 7/15(金) | 量子機械学習の基礎 | 御手洗光祐 |
5 | 7/22(金) | 量子コンピュータとビジネス | 市川翼・町田尚子・藤田維明・小林優輔 |
6 | 7/29(金) | 量子コンピュータの物理的実現方式 | 小川和久・山下眞 |
7 | 8/5(金) | 量子エラー補償の基礎 | 箱嶋 秀昭 |
8 | 8/19(金) | クラウドで量子計算が行われる仕組み/ 量子回路最適化 | 桝本尚之、米澤康好(Cambridge Quantum) |
9 | 8/26(金) | Amazon Braket を用いた実機・シミュレータでの開発 | 宇都宮聖子・針原佳貴(アマゾン ウェブ サービス ジャパン) |
10 | 9/9(金) | 量子コンピュータと量子化学計算の基礎 | 水上渉・吉田悠一郎 |
11 | 9/16(金) | 量子アルゴリズム各論/質問大会 | 藤井啓祐 |
12 | 10/12(水) | 量子コンピュータと金融実務計算 | 宮本幸一 |
13 | 10/7(金) | 量子インスパイア―ド古典アルゴリズム | 高比良宗一 |
2022年度の勉強会では講義数を昨年度10から13に拡大し、更にハンズオンの内容を刷新します。
昨年度講義の様子はこちらからご確認いただけます。
2022年度勉強会後半グループワークテーマ
テーマ | 担当講師 | 概要 |
---|---|---|
scikit-qulacs を使って色々やってみる | 御手洗光祐、 森俊夫 | 量子機械学習ライブラリのscikit-qulacsを使って各々の興味ある機械学習タスクを実行する。 |
テンソルネットワークを利用したデリバティブプライシング | 宮本幸一 | テンソルネットワークを用いて、デリバティブ価格を高速に計算する量子インスパイアアルゴリズムを提案した論文 https://arxiv.org/abs/2203.02804 を読み、これを実装して数値計算結果を再現する。 |
阪大超伝導qubitのパルスレベルでの校正 | 小川和久 | 阪大超伝導実機における未校正の新規qubitを用いて、パルスレベルでの操作を通して、量子アルゴリズムを実装できる段階まで系を整備するという課題に取り組む。 |
量子エラー補償法の理論的な拡張と実機実装 | 箱嶋秀昭 | 量子ソフトウェア勉強会前半の講義で扱った指数関数外挿法をAmazon Braketの実機で実装する。 |
QAOA他 | 藤井啓祐、 束野仁政 | 受講される方との相談で内容を決定する。 |
texに入力した数式をsympy、qulacsと連携させる | 藤井啓祐、 束野仁政 | 学生受講者が開発しているtexに入力した数式を展開・固有値計算等するアプリを拡張してsympy、qulacsと連携させ、解析的、数値的に量子計算が実行できるようにする。 |
Amazon Braket で量子コンピュータ実機を使った演習 | 宇都宮聖子・針原佳貴(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社) | Amazon Braketを使った演習を実施する。受講される方との相談で内容を決定する。 |
受講申し込み方法
コンソーシアム会員になるためには量子ソフトウェアコンソーシアム参加規約の内容にご同意いただくことが必要です。また量子ソフトウェア勉強会を受講するには量子ソフトウェア勉強会参加規約の内容にご同意いただくことが必要です。上記2規約についてご同意いただいたうえで参加申込書(記入例)をご記入いただき、PDF形式に変換のうえcoi-next[アットmark]qiqb.osaka-u.ac.jp宛にメール送付いただく形で申込みを受け付けます。ご不明点やお問い合わせはこちらからお願いします。※[アットmark]は@にご変更ください。
(2023年度からの受講はまだ受け付けておりません。準備ができ次第本ページにてご案内いたします。)
注意事項
- ・量子ソフトウェア勉強会を受講される方にはお申込み受理後、eAPRINを受講していただきます。(費用はかかりません。)
- ・勉強会中の参加者間コミュニケーション用ツールとしてMicrosoft Teamsを利用しています。お申込み受理後、チームに招待しますので、外部組織との接続が可能なアカウントをご準備ください。
- ・勉強会はzoomで開催しています。zoomの利用可否についてあらかじめご確認をお願いいたします。
- ・勉強会会費のお支払いは銀行振込のみ受け付けております。
- ・参画組織であることを公表させていただきたいと考えております。ロゴの提供にご協力ください。
- ・まずは量子ソフトウェア勉強会で量子ソフトウェアに関する知識を得たいという方はエントリー会員としてお申し込み下さい。既に知識があり、共同研究をご希望の場合は、HPのCONSORTIUMより準会員、本会員、特別会員の内容をご確認のうえお申し込み下さい。